115系廃車と211系3000番台転属
中央本線の115系は最後のスカ色として活躍している。しかしその車歴すでに30、40年を超えており、そろそろ廃車という噂が聞かれる。
先日113系が房総地区から引退。その立役者となったのは、京浜東北線から転用改造を受け再投入された「走るんです」こと209系2100番台。その投入で場所を追われる憂き目にあったのは113系だけではなかった。
高崎から転属されてきた211系3000番台14本も近く房総地区を追われる。お察しの通り、115系はそれより車歴の若い211系の置き換え対象となりそうである。
まだJR東からの正式な発表はないが、それくらいの予想はしておくべきである。
ということで早速検証してみよう。
概要:211系3000番台幕張車(千マリ)は115系300番台ほか豊田車(八トタ)を置き換える
内容:トタ115系…3両12本、6両1本、訓練車4両1本
マリ211系…5両編成14本
211系に関して、高崎(高タカ)から転属してきたものであるから寒冷地対策はできている。耐雪ブレーキなどの走行機器もそろっているため、中央本線で走行することは可能だ。
中央本線を走行するうえで大事なのは「パンタグラフ」である。中央本線のトンネルのなかには標準の大きさより小さい「狭小トンネル」があり、そこを通過する場合、小さなパンタグラフが必要となる。そのための改造が転属時に施されるであろうがまだその様子はないためひとまず安心といったところだろうか。
また5両編成というのは長すぎるため、クハ+サハ+サハ+モハ+クモハを、クハ+モハ+クモハに縮めた3両化改造を施して転用と思われる。
先日、幕張の車両基地を走行中の列車車内から見たところ、留置中の211系は4編成見ることができた。ただの留置なのか、それとも転属準備なのかは不明だが、なんらかの動きがありそうなことは確かである。
某鉄道雑誌によると、転属は今年度末であるということらしい。早めに記録しておくことをお勧めする。
211系3000番台
2011年11月2日 四街道にて
209系2100番台
2011年11月2日 四街道にて